開基は法道仙人で養老年間〔717~724〕に開創された寺です。
七堂伽藍を有する寺であったと伝わり、明智光秀の丹波攻めにて悉く焼失するまでは、現在の裏山の中腹にありました。
山岳修験の寺として栄えていたと郷土誌に記述があります。
唯一、法道仙人がお手植えされたと伝わる大公孫樹が現存しており、県の天然記念物に指定されています。
現在の本尊は大日如来で、中興の祖である光覚法印が紀州家殿様の側室の病気平癒に功績があったとして側室の念持仏を下賜されたもので、江戸時代初期の優美なお姿です。
現在の寺は明治七年に愛宕山麓に再建されています。
常瀧寺では水子供養・護摩祈願・子授け祈祷・地鎮祭など様々な修法をしています。また、最近は予約で密教禅といわれる阿字観瞑想に来られる方が増えています。
兵庫県の山奥の小さな寺ですが、仏さまの慈悲が一杯に溢れる大自然に抱かれた寺です。